コロジオン溶液 湿板写真の核となるコロジオン溶液
溶液の種類
湿板写真には多くの処方が存在していて、それぞれ作り出されるトーンが異なる。
それはそれはバラエティーに富んでいて、フィルムの白黒写真に例えると、T-MAXやTRI-Xなどが存在するような感じ。湿板にも同様にOld Workhorseをはじめとして、良く知られた処方が幾つも存在する。
カドミウムフリー
数ある溶液の中で、写真の階調やトーンだけで選ぶのであれば、ダントツでOld Workhorseが好きなんだけど、その溶液にはカドミウムが入ってる。。。
撮影の際、どうしても溶液が手についてしまうのと、撮影環境を汚染するリスクがあるので、手を出す気になれない。そこで数少ないカドミウムフリーの処方として知られてる、Poe Boyと言うヘンテコな名前の溶液を標準溶液として愛用してる。
溶液の調合は全て自分で行うので、撮影・現像して画像が湧き上がってきた時の快感は格別だ。写真のものは調合して一晩寝かせたPoe Boy。まだ熟成してないので、すぐ使ってもコントラストの浅い写真にしかならない。コロジオン溶液はいろいろと奥が深いのだ。